158:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 12:36:19.25 ID:YWfCY9A20
サアヤは思い立ったように、長椅子から腰を上げた。それからさあやに一歩、二歩と近付く。そしてなんとはなしに前へ右手を伸ばしてみると、ちょうどふたりの中間くらいに、透明の壁があった。
その見えない壁に掌をつける。少しだけ弾力のある、なんだか温かみのある感触がした。
さあやも同じように立ち上がって、車内の中央に歩み寄る。そして、左手を伸ばして、透明の壁越しにサアヤの右手に手を重ねた。
「……本当に似てるね、私たちって」
「そりゃそうだよ。だって、同じ山吹沙綾だもん」
間近に自分の姿があって、自分の声がする。確かに他のポピパのみんなよりも、私たちはずっと似通ってるな、と思う。
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