神「異能力者七人のバトルロワイヤルが見たいな・・・」 3【安価】
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199: ◆R39XEzWXr6[saga]
2019/06/05(水) 00:56:31.87 ID:j8TzEcfR0
廃棄場


006「……」モゾモゾ

006(動けない……願いは叶えられずとも……せめて……能力だけでも残っていれば……ここから動けたのだが……)

006(希望は……失われた……我は……ここで朽ちていくの……だ……な……)


セレナ「……見つけたぞ。肉塊。いや、折角だ。『No.006』と呼んでやるか」

006「お前……は……あの時の……」

セレナ「探したぞ……研究所を突き止める所から始まり……ここに辿り着くまで随分かかった」

006「一体……何を……」

セレナ「何、あの日と同じ、協力を提案しに来たのだよ」

006「協力……?」

セレナ「……人類を絶滅させる。そのための兵器を開発中でね。君の体が……データが必要だ」

006「なるほど……いいだろう……早く我を……救い出せ……」

セレナ「……もしかしてお前、私がお前を救いに来たと思っているのか?」

006「……?」

セレナ「ああ……『協力』を『提案』って言い方が悪かったな。お前に拒否権はないし、痛い思いをするのもお前だけなんだから」

セレナ「ラボに戻りお前の体を切り刻む。その度に再生させる。そして切り刻む。理想の生物兵器が完成するまで、ずっと、だ」

006「……」ピクッ

006(……?何だ……今の感覚は……)

セレナ「……私はお前を恨んでいるよ。お前のせいで私は勝てなかったんだからね」


――『人間』とはいかにして定義されるのだろう。とある哲学者は『感情』を持つ者が人間だと主張した。
ならば、彼の『人間になりたい』というくだらない願いは叶えられるかもしれない。
『恐怖』という感情によって。


セレナ「恨みのせいで……少し痛くし過ぎてしまうかも知れないが……くれぐれも死なないでくれたまえ」


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