4:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:17:24.53 ID:WM+ZVD1i0
テレビの中で、アイドルが踊っていた。
本当のシンデレラのようにキラキラと輝く彼女たちを、齧り付くように眺めていた。
LIVE会場にも足を運ぶようになった。
5:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:19:35.96 ID:WM+ZVD1i0
「りあむさん!」
催促をされ、「あっうっ」と小さく声を漏らす。
大丈夫だ、誰が何と言おうと、ぼくはぼくの実力でこの順位を勝ち取ったんだ。
6:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:20:46.44 ID:WM+ZVD1i0
・・・その時、頭の片隅でとある記憶が蘇った。
昔、彼女が推していた地下アイドルを。
本当に努力をしていた事を知っていた。だから大好きだった。
7:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:22:16.78 ID:WM+ZVD1i0
「チョロいなオタク!!」
8:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:23:59.31 ID:WM+ZVD1i0
「ぼく頑張ったか!?」
9:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:25:28.03 ID:WM+ZVD1i0
「努力なんてムダムダの無じゃん!?」
10:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:27:11.25 ID:WM+ZVD1i0
「トレンド入ってんじゃん・・・ははは」
思いの丈をぶちまけた彼女は舞台から逃げ出し、楽屋に駆け込んだ。
始めの数分は後悔と自己嫌悪で震えていたが
11:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:29:43.13 ID:WM+ZVD1i0
彼女から話を聞くと、プロデューサーは感心したように呟いた。
「なるほどな・・・そんな事を思ってたのか。調子に乗って皆を煽ったのかと」
「Pサマひどくない!?そんな事しないし!やむ!」
12:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:33:26.12 ID:WM+ZVD1i0
プロデューサーはりあむが逃げ出した後の事を話した。
煽りにしか聞こえないコメントをぶちまけた挙げ句逃げ出したのだ。
当然騒ぎになりかけたが、スタッフ、そしてアイドル達の努力の甲斐あって
13:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:36:59.62 ID:WM+ZVD1i0
「努力がすぐに報われるとは限らない。時には悪意に阻まれたりもするだろう」
「だがな、皆見てるもんだ。努力を続けてたら、きっとついてくる。力も、人もな」
りあむがその言葉に反応し、口を開く。
14:名無しNIPPER[saga]
2019/05/20(月) 22:38:24.86 ID:WM+ZVD1i0
「そんな事・・・」
そう言われ、彼女は思い出す。
気味の悪いにやけ面を浮かべる男。
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