一休「夜な夜な悪さをしているのは屏風の虎ではありません」 将軍「何?」
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21:名無しNIPPER[saga]
2019/05/19(日) 00:46:51.46 ID:V3yOkWnx0
数か月前。

安国寺にて外観和尚は小坊主たちを集めてこう言った。


「このツボの中に入っている物を、決して食べてはならぬぞ」


それに対し、一休は疑問を口に出す。


「何か甘い匂いがしますね、水飴ですか?」

「いや、毒じゃ」

「本当に?」

「……お前に隠し事をするのも厄介じゃから本当の事を言っておこう」


和尚は語る。

今から数百年前、東の地方に「毒を吐く妖怪」が現れた。

その妖怪は多数の被害者を出したのち、修験者達によって退治された。

だが、その妖怪は死ぬ間際に今までとは違う毒を吐き出した。

土地に留まり長く被害をもたらす「呪毒」だ。

処理に困った修験者達は毒を幾つものツボに封じ、長い時間をかけて浄化する事にした。

その甲斐あって、大半の毒は浄化がすることができた。

その毒ツボの最後の一つが、安国寺に持ち込まれたのだ。




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