千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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61: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/12(日) 13:16:07.08 ID:DoNfZkVt0

善子「また、ディアルガとパルキアを暴れさせて、ギラティナを無理矢理引きずり出すの? 私はまたあんなのと戦うのは嫌というか……たぶん、無理よ。今回は勝てたけど、次勝てる保証なんてどこにもない」

鞠莉「……それについてなんだけど。ダイヤ」

ダイヤ「はい」


ダイヤさんは鞠莉さんに促されて、祠の観音開きに手を掛け、

それを開け放つと──

祠の中、ディアンシーを模った像の前の空間に、

なにやら不思議な穴のようなものが空いていた。


千歌「これって……」

ダイヤ「……当たり前ですが、もともとこんなものはありませんでした。恐らく、ここにギラティナが現われた際に繋がった空間移動の穴の名残ですわ」

鞠莉「恐らくこの先が“やぶれた世界”よ」

梨子「……でも、この穴」


梨子ちゃんが眉を顰める。

それもそのはず、この穴は拳大くらいの大きさしかない。


曜「人が通るのは……どう考えても無理だよね」

善子「……なんか質量とか無視して、吸い込まれる類のワームホールとかってことは」

鞠莉「確認したわ」

善子「したの!?」


鞠莉さんがその穴に指を入れる。

その指は確かに空間内に存在していたけど、善子ちゃんの言うみたいに吸い込まれるようなことはない。


鞠莉「ちゃんと、くぐれないとダメ」

千歌「じ、じゃあ……」


ここまで来てまさかの手詰まり。


鞠莉「……いや、まだ方法はある。千歌、パルキアを捕獲したボール持ってる?」

千歌「え、は、はい……!」


私はポケットから先ほど捕獲したパルキアの入ったボールを鞠莉さんに手渡す。


善子「ま、まさか!? さっき言ったみたいに暴れさせるんじゃ……!?」

鞠莉「違うわ」

善子「……っほ」

鞠莉「ディアルガ、パルキア、ギラティナは3匹がそれぞれお互いと干渉しあいながら、バランスを保っている……ギラティナが異次元空間を行き来して、ディアルガとパルキアを止めに来るようにね」

ダイヤ「それなら……逆にギラティナが暴走した際にそのバランスを正すのはディアルガとパルキアのはず。それなら、ディアルガとパルキアの力を借りればギラティナの居場所に干渉が出来るのではないか……とは考えられませんか?」

梨子「なるほど……!」

鞠莉「……ディアルガとパルキアは、時空間を操ることが出来る。空間の歪で出来た、“やぶれた世界”への入口を拡げるくらいなら、きっと出来ると思う」


そう言って鞠莉さんは、バッグから真っ白な宝玉──“しらたま”を取り出す。



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