千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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59: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/12(日) 13:10:15.71 ID:DoNfZkVt0

千歌「このポケモンは……?」

鞠莉「……ギラティナって言う、ポケモン」

曜「ギラティナ……知ってる?」

梨子「うぅん……初めて聞いた名前かな」

善子「右に同じ。……まさか、この私が名前すら聞いたこともないなんて」

花丸「……マルもちょっと心当たりがないずら」

ルビィ「え? 花丸ちゃんも……?」

ダイヤ「無理もありません。わたくしも初めて聞いた名前だったので……」

鞠莉「知らなくて当然かしらね……。文献すら僅かにしか残ってないポケモンだもの。……ディアルガは時間の神、パルキアは空間の神。この二匹が時間と空間を司って世界を作ったとするなら、ギラティナはそれを裏側から支えているポケモンよ」

善子「裏側……まさか、アナザーディメンジョン!!」

花丸「別次元ってこと……?」

鞠莉「ええ、平たく言うとそうなるかしら」

善子「……え、マジで!?」


期せずして正解を言い当ててしまい、逆に動揺する善子ちゃんを傍目に、鞠莉さんは話を続ける。


鞠莉「ギラティナは表の世界のバランスが崩れないように、裏側から世界を見守っているポケモンなの。基本的には表には出てこないんだけど……稀にゴーストエネルギーの集まる墓場に姿を見せることがある他、世界の形が歪みそうなところに現われてそれを防ぐと言われてる」

曜「世界の歪みそうなところ……?」

鞠莉「今回みたいに、ディアルガとパルキアが同時に出現したら、周囲の時間と空間が大きく乱れる……だから、それを操る聖良を止めるために現われた」

千歌「もしかして……果南ちゃんは……」

ダイヤ「ええ……ギラティナが聖良さんを連れ去るのに巻き込まれて……」

鞠莉「ただ……聖良の様子を見てた限り、彼女の狙いはむしろギラティナだった」

梨子「……! だからか……!」


梨子ちゃんは何かに納得したように声をあげる。


善子「? 何が?」

梨子「地方中にゴーストポケモンが大量発生してた理由だよ。ゴーストエネルギーの集まる墓場に姿を見せるって、言ってましたよね」

鞠莉「ええ」

梨子「それって、少しでもギラティナが現われやすい環境を地方中に作るためだったんじゃ……!!」

鞠莉「たぶん、その通りよ」

千歌「だから、聖良さんはヨノワールを使って、地方中にゴーストポケモンを……」


やっと話が繋がってきた。


ダイヤ「聖良さんは……最初から、ギラティナと共に裏側の世界──“やぶれた世界”に行くことが目的だった……と言うことですわね」

花丸「うーんでも……そこに行って何をするつもりずら……?」

鞠莉「そこなのよね……。途方もない計画だとは思うけど……そこまでして、何がしたいのか……」


その場に居る全員が首を傾げる。── 一人を除いて。


ルビィ「──ディアンシー……」


ルビィちゃんが呟いた。



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