千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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332: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 01:05:52.76 ID:dd6+2abs0

──ダン!!!

着地の音が洞窟内に響き渡る。


千歌「はぁ……はぁ……た、助かった……」
 「グゥォッ」


私は逆さまの視界のまま、下方を飛んでいる梨子ちゃんたちを見つめる。

──そう、一気に跳躍したルカリオは、波導の力により上昇させたパワーで、無理矢理爪を立て、天井に着地したのだ。


梨子「ネオラントは!!?」


一方梨子ちゃんはこっちではなく、滝の方に視線を向けている。


曜「大丈夫だよー!! 戦闘不能だけど、カメックスが救出したからー!!」
 「ガーーメッ!!!!」


眼下ではカメックスとラプラスが私たちのポケモンを運びながら、“たきのぼり”をしているところだった。


千歌「……ふぅ」


とりあえず、一息。


千歌「……とりあえず、フローゼルもムクホークも戦闘不能……水上戦はもう出来ない……! 一旦水のない場所まで距離を取るよ!」
 「グゥォッ!!!」

千歌「“しんそく”!!」


ルカリオに掴まったまま、洞窟を出口に向かって先行する。





    *    *    *





千歌「よし……ここまで来れば大丈夫! ありがと、ルカリオ」
 「グゥォッ」


私はしがみ付いていた、ルカリオから離れ、洞窟内を走りだす。

戦闘しながらかなり進んできたせいか、視界の先の方に僅かに光が見えている。


千歌「出口が近い……」


ルカリオと併走しながら、呟いていると、

──背後から風を切る音が聞こえてくる。


千歌「! ……来たよ!」
 「グゥォッ!!!!」


もう周囲に湖はない。

安定した地形で迎え撃つ……!!


 「ピジョットォォォォォォォ!!!!!」
梨子「“ブレイブバード”!!」



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