千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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314: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 00:33:00.86 ID:dd6+2abs0

千歌「……? じゃあ、どうしてここで待ってたの? チャンピオンロードを越えないといけないのに……」

梨子「んっとね……それなんだけど」

千歌「?」

梨子「このチャンピオンロードを越えた先には、最後の街ウテナシティがあるって言うのは知ってるよね」

千歌「うん。そこにポケモンリーグがあるんだよね」

梨子「そうだね。そこで四天王と戦って……勝ち抜いたらチャンピオンになれる。……でも、私思ったの」

千歌「?」

梨子「チャンピオンになれるのって……一人だよね」

千歌「……まあ……そうなのかな……?」


チャンピオンってくらいだし……一人しかいない気がする。


梨子「それってつまり……私が先に四天王に挑戦して、仮に勝ち抜けたとしても、すぐに千歌ちゃんも挑戦に来るってことでしょ?」

千歌「……確かに」


お互い四天王に勝てるかはともかく、確かに最終的に行き着くのはチャンピオンの椅子だ。


梨子「だからさ……どうせなら、先にやっちゃってもいいかなって」

千歌「先に……?」

梨子「千歌ちゃんと私……どっちが強いかを」

千歌「……!」


……つまり……。


梨子「勝った方が四天王に挑戦する。……どうかな?」

千歌「……ふふ」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「チャンピオンってことは、この地方で一番強いトレーナーってことだもんね! ここで梨子ちゃんに負けるようじゃ、チャンピオンは名乗れないもん! いいよ! その話乗った!!」

梨子「ふふ、千歌ちゃんならそう言ってくれると思った」

千歌「でも、私。強いよ?」

梨子「あら? 1番道路で私にコテンパンにされたのは誰だったかしら?」

千歌「ふふ……あのときがもう随分昔な気がするね」

梨子「……そうだね」

千歌「……自分で言うのもなんだけど、あのときからは考えられないくらい強くなったよ」

梨子「うん。私も強くなった」


二人で自然とボールを腰から外して、お互いに突きつけるようなポーズを取る。


千歌「今回は負けないよ」
梨子「今回も負けないわ」


ここまで、一緒に旅に出て、ときに競い合い、ときに手を取り合い、一緒に戦った梨子ちゃん──ライバルとの最終戦。


曜「それじゃ、二人の最終戦はこの曜ちゃんが立会人になるよ!」

千歌「うん!」

梨子「お願いね」

曜「ルールはお互い手持ち6匹を自由に使って戦うフリーバトル! そして、バトルフィールドは──」



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