千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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312: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/17(金) 00:28:30.78 ID:dd6+2abs0

■Chapter085 『決戦! ライバル!』 【SIDE Chika】





──17番水道を北上していると……その先に見えてくる。


千歌「山……あれが、チャンピオンロード……!」
 「ゼル」


フローゼルの“なみのり”で移動しながら、やっと次なる目的地に辿り着く。

岸に着いた私はフローゼルをボールに戻しながら、思わず見上げてしまう。


千歌「おっきな山……!」


チャンピオンロードはポケモンリーグに挑むトレーナーたちの最後の壁として立ちはだかる険しい山だと聞いた。

確かに最後の壁と言うのに相応しい迫力がある。


千歌「……よし」


私は一人意気込んで、その山に向かって歩き出した。





    *    *    *





しばらく歩くと、大きな山の麓にぽっかりと大きな口が開けているのが見えてきた。

あの洞窟から入って、山道を抜けていくようだ。

山道らしく砂利の増えてきた道を踏みしめていると──


──pipipipipipipipi!!!!!


千歌「わ!? な、なに!?」


聞き覚えのある大きな音がポケットから聞こえてくる。

これって、確か……。


千歌「図鑑の共鳴音……?」


言いながら図鑑を取り出すと、確かにけたたましい音をあげて鳴っている。


千歌「……図鑑が共鳴音を鳴らしてる……ってことは……!」


私は自然と駆け足になる。

だんだんと近付いてくる洞窟の入口の前には──人影が二つ。


梨子「……やっときたね」

曜「千歌ちゃん、久しぶり!」

千歌「梨子ちゃん! 曜ちゃん!」



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