千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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279: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 15:57:10.57 ID:YHpk3Rh50


──この大会当日まで、ずっと考えていた。

皆が笑顔になれる……そんなコンテストライブにするにはどうすればいいだろうって。


司会『さあ、ヨウさん! 最後のアピールをお願いします!!』


曜「あの、司会のお姉さん」


司会『はい? なんでしょうか?』


曜「最後のアピールの前に……ちょっと、話をしてもいいですか?」

志満「……曜ちゃん?」

あんじゅ「……曜?」


司会『え、話ですか!? え、えーっと……コンテスト参加者がスピーチをするのは禁止……というわけではないですが……基本的にパフォーマンスはポケモンを通して行うので……』


ことり「いいんじゃないかな」


司会『え!?』


ことり「わたしは構わないよ。何か言いたいことがあるんだよね?」

曜「ことりさん……うん、伝えたいことがある」


司会『で、ですが……』


あんじゅ「いいんじゃないかしら」


司会『あんじゅさんまで!?』


志満「参加者全員が了承してるなら、問題はないと思うわ」


司会『シマさんも……まあ、そういうことでしたら』


曜「すいません!! ありがとうございます!!」


私は参加者、皆に礼を言って、ステージ前方に躍り出る。

会場内は私の行動にザワつき、騒然としていた。

コンテストライブの本番中にトレーナーが話をしたいなんて、前代未聞だろう。


曜「皆さん、今日はグランドフェスティバルのステージにお越しいただいて、本当にありがとうございます!!!」


まず挨拶。頭を下げる。

その様子にザワついていた会場は、少しずつ静かになる。


曜「わがままを承知で──皆さんにお願いがあります!!」


 「──お願い……?」「なにかしら……?」


あちこちから困惑した声が聞こえてくる。



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