千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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232: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/15(水) 03:21:06.29 ID:YHpk3Rh50

だが、ジュナイパーもタダでは捕まらない。

目の前でサマーソルトキックをするように、丈夫な脚でメガニウムの顎を叩く。


 「ガニュッ!!!!」


一瞬、“つるのムチ”の勢いが弱まり、ジュナイパーは背後に向かって跳ぶ。


梨子「──“じしん”!!!」

ことり「“じしん”!?」

 「ガニュゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」


メガニウムが根っこと繋がった地面を大きく揺する。


 「ジュ、ジュナ!?」


ことりさんもジュナイパーも動揺している。

空に逃げようとしている相手に、何故“じしん”……? と言った顔だが、

私の狙いは“じしん”による攻撃じゃない……!!

──ボンッ!!


ことり「!?」

 「ジュナッ!!!?」


ジュナイパーの背後で何かが爆ぜる。

──ボンッ!!!

今度は前方で──いや、

──ボンッ!!! ボンッ!!! ボンッ!!!!

続け様に周囲が突然爆ぜる。


ことり「な!? こ、これ!?」

 「ジュ、ジュナッ!!!!?!?」


大きな音に驚いて怯んだジュナイパーを、今度こそ“つるのムチ”で捕まえる。


ことり「“タネばくだん”……!? まさか、“いやしのねがい”の直前に使った“やどりぎのタネ”は……!?」


──そうだ、あれはフェイクだ。

地面にばら撒かれた“タネばくだん”は、今“じしん”によって打ち上げられた衝撃で破裂し、ジュナイパーの不意をついて怯ませた。

メガニウムはそのまま、蔓で捕まえたジュナイパーを一気に自分の元へと引き寄せる。


ことり「っ!! ジュナイパー!! “リーフストーム”!!」

 「ジュナァァァァィッ!!!!!!!!!!」


蔓で引き寄せられながらも、ジュナイパーを中心にした草の嵐が吹き荒ぶ。

だけど、


 「ガニュゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!」


メガニウムは放さない。



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