千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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150: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/13(月) 13:16:48.19 ID:SDtZ71oz0

ダイヤ「それはそうと……わたくしからもお訊ねしたいことがあるのですが」

鞠莉「? なに?」

ダイヤ「ルビィのグラードンについてです」

鞠莉「……あぁ」

ダイヤ「あのグラードンは……結局どこから来たポケモンなんでしょうか……?」

鞠莉「ルビィ曰く……ずっと一緒に居たって言うことだからね。……強いて言うなら“ルビィのこころ”に生息していたんじゃないかしら……」

ダイヤ「……それこそ、そんなことは在り得るのですか? あんなに大きなポケモンが……実は心の中に居たなんて……」

鞠莉「伝説のポケモンが姿かたちを変えて、何かの中で眠っているってことは、大なり小なり伝承は残ってるのよ。イッシュ地方の勇者の話とかね。……詳しくはこれから調べるつもりだけど、巫女の力が作り出した精神世界のような場所で、ずっと目覚めの時を待っていたのかもしれないわね」

ダイヤ「巫女のメレシー──コランはその鍵だったということですか……」

鞠莉「恐らくね。あの真っ赤な宝石を持ったメレシーは“べにいろのたま”に近い存在なんだと思うわ。……わたしたち研究者もだけど、クロサワの家も自分の家にある伝承を一度調べなおした方がいいかもしれないネ」

ダイヤ「そうですわね……。それで、今そのグラードンは……」

鞠莉「ルビィがボールに入れて連れ歩いてるみたいだけど」

ダイヤ「大丈夫なのでしょうか……?」

鞠莉「まあ、ルビィ曰く、あの戦い以降グラードンはずーっと眠ってるって言ってる……定期的に検査はしてるけど、確かにずっと眠ったままなのは本当みたいだし」

ダイヤ「……ですが、ルビィの体調は」

鞠莉「……そうね。グラードンを呼び出して操っていたことによる副作用だとは思ってる。でも、最近はだんだん起きてる時間も伸びてきたんでしょ?」

ダイヤ「ええ、まあ……最近は一日に10時間ほどの睡眠で、少し長めではありますが……あとは元気に活動していますわ」

鞠莉「なら心配ないんじゃないかしら。この調子なら直にいつもの生活に戻れると思うし。それこそ、またルビィがグラードンの力に頼るような危機が起こらないように努めることが一番なんじゃないかしらネ」

ダイヤ「まあ……そうですわね」


また、今回のような、世界を揺るがすような危機が起きないように……秩序を守るために、尽力する。

それがわたくしたちに出来ることなのでしょう……。きっと。





    *    *    *





鞠莉「ダイヤ、ジムの調子はどうなの? 騒動後の復旧もだいぶ落ち着いてきて、挑戦受付再開してるんでしょ?」

ダイヤ「ええ。昨日丁度、梨子さんが挑戦に来たところですわ」

鞠莉「結果は?」

ダイヤ「わたくしも善戦はしたのですが……彼女、旅立ちの頃からは見違えるほど、強くなりましたわ」

鞠莉「最初は見てるこっちが不安になる感じだったものね。……ダイヤに勝利して──梨子のバッジも7個かしらね」

ダイヤ「そうですわね。クロユリシティのジム戦には既に勝利したとのことでしたので……」

鞠莉「確か……セキレイジムが残ってるって言ってたっけ?」

ダイヤ「ええ。ですが、セキレイジムに行く前に用事があると言っていましたけれど……」

鞠莉「用事?」

ダイヤ「なんでも……4番道路に向かうとか」

鞠莉「4番道路? ……コメコシティとダリアシティを繋ぐ道路だっけ、確かあそこって──」





    *    *    *





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