芽衣子「忘れものを取りに行こう」
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9: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:48:40.06 ID:ggin5fGOo

「でも本当にプロデューサーが読書って印象なかったなぁ」

「そうか?」私から本をとるとページをめくって読み始めた。うん、やっぱり似合ってない。

以下略 AAS



10: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:50:31.48 ID:ggin5fGOo

「どうした?」

 心配してくれたプロデューサーに「ううん」って言って次に

以下略 AAS



11: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:52:43.96 ID:ggin5fGOo

 高校生の私は悩んでた。世の中ってなにをするにもお金を使うってことに。いや、それは当たり前なんだけど、高校生にとっては五百円硬貨だってお札と同じくらいの価値がある。私は普通の家庭に生まれて普通の人生を送ろうとしているごくごく普通の学生だ。お小遣いなんて想像よりも少なめなのに、その物欲はイコールじゃ結べない。次の支給日までまだあるのに、いつも読んでいる雑誌が買いたいのに、お財布の中はあまりに心許なかった。

 うんうん考えて考えて、そして私はひらめいた。

以下略 AAS



12: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:53:48.01 ID:ggin5fGOo

 市の図書館ならありそうだけど、家から気軽に行ける距離じゃない。買わなくていいなら本屋で立ち読みでもいいんじゃないって言われるだろうけど、図書館図書室なら座って読める。それはすっごく大きい。

 早速行動! と入学してから初めて踏み入れる図書室に。

以下略 AAS



13: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:54:27.76 ID:ggin5fGOo

 ジャマしちゃ悪いかなぁ、なんておもいつつ、話さないとどうしようもない。心の中でごめんねー、って言いながら近づくと、なんだろう、見覚えのある。あ、クラスメイトだった。

「ねぇねぇ」

以下略 AAS



14: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:56:02.51 ID:ggin5fGOo

「それ、面白い?」

 彼女の手元にある本を覗くと文字がびっしり、いや、当たり前だけど。

以下略 AAS



15: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:56:50.62 ID:ggin5fGOo

「本のリクエストって図書委員に言えばいいのかなーって」

 カウンターに座っているから図書委員だって決めつけて話しちゃってるけど、これで違ったらどうしよう。そんな私の不安を飛ばしてくれたのは一枚の紙だった。

以下略 AAS



16: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:57:27.90 ID:ggin5fGOo

 リクエスト用紙を受け取って「ここに書けばいいの?」って聞くと、「はい」ってまた敬語。イヤってわけじゃないし別にいいんだけど、それが慣れなすぎて背中がこそばゆくなる。

「敬語じゃなくていいってば」そう言うと、目の前の彼女はちょっと照れたみたいに笑った。あ、笑った顔、かわいい。

以下略 AAS



17: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:58:00.04 ID:ggin5fGOo

「雑誌って置けるのかな?」

 図書室を使ったことがないのが丸わかりな質問だなぁ、なんて口にしてから気づいた。

以下略 AAS



18: ◆ksPx5/M7Wg[saga]
2019/05/08(水) 00:59:14.28 ID:ggin5fGOo


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以下略 AAS



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