21:名無しNIPPER[saga]
2019/05/05(日) 15:05:40.17 ID:qcjLFNzZ0
「……」
いつものように柔らかく、いつもよりも少しだけ色付いて見える微笑みを、
俺は馬鹿みたいにただ眺めていた。
「どうしても、でしたよね」
思わず退がりかけた一歩を背中からの風が押し戻した。
そうだった。風は、いつだって彼女へ吹くに決まっている。
俺はどうにかしてこのまま流せないかなと一瞬だけ考えて、
ふと、彼女はけっこう根気があるらしい事を思い出した。
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