元勇者「役目も終えて暇だから孤児院開いて安価でグダグダ過ごすぞ」
1- 20
18:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 16:20:23.13 ID:yp8ANoUJO
翌日。早朝だというのに、乱暴に玄関を蹴る音が聴こえてくる。

ここは勇者の家なるぞ。無礼を働くとはいったい何者の仕業だ。

寝惚け眼を擦りながら扉を開ける。そこにいた人物に、勇者は驚愕した!

「ふっふん。来てやったぞ、勇者!」

「…お嬢様。流石に無礼だと思います」

「む。ローアの顔の方が無礼だ!」

嘘だと信じたかったが、そこにいたのは魔族だった。見間違えるはずもない。

一人は魔王に連なる血筋の者で、もう一人は決戦時に殺めた四天王の面影を残している。恐らく子孫だろう。

何故、ここに。もしや、敵討ちに来たのだろうか。虚空から片手剣を取り出し、勇者は構えた。

「ストーップ!妾は戦いに来たのではない!お主の手伝いに来たのだ!」

「はい〜!?敵対関係の人間を助けるなんておかしくないですか〜!?っていうか助けるってなんですか〜!?」

「孤児院を経営するのだろう!?そのお手伝いに決まってるではないか!」

「…オーケー。一旦落ち着こう。茶を出すから入ってくれ」

「焦っていたのはお主だ馬鹿者」

年上に向かって馬鹿とはなんだ馬鹿とは。

「お主より長生きしているが」

なん………だと………?


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
95Res/44.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice