72:名無しNIPPER[saga]
2019/04/28(日) 23:35:30.67 ID:D/gZfYJM0
彼は首を振った。苦し紛れの、意味の無い行為だ。
「知らない」
おや、でもやっぱ夕美ちゃんじゃないんだ。
良かった。
「それなら良いですよ、事務所に行って聞いてきますから」
「何だって?」
「夕美ちゃんが当日休むかも知れないことを知ってたのは、事務所の人間だけ。
あっちに行って、ここの事務所とコンタクトを取っていた人を聞いて回れば、キミの行いがバレるのも時間の問題だねー」
「あ、なっ!? き、君は……ま、待てっ!!」
後ろ手にバイバイしながらカツラを取り、あたしはオタク俳優さんのもとを去った。
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