27:レッドスター ◆kRM.QKBezY[saga]
2019/05/08(水) 20:10:52.87 ID:zgQaERcB0
小梅『そんなズルくて汚いみほさんから見れば完全に他人でしかない私たちを』
小梅『みほさんは試合を放棄してまで助けてくれた』
小梅『あの時……水が溢れて本当に死ぬんじゃないかって思ってたから』
小梅『みほさんが来てくれたときは本当に嬉しくて頼りになって』
小梅『反面。自分はなんて情けない人間なんだろうと涙が溢れてきました』
小梅『だって私は独りで寂しそうにしているみほさんに声すら掛けなかったのに』
小梅『みほさんは自分の命が危険になるかも知れないのに』
小梅『私たちのところに駆け付けて来てくれたんですから』
小梅『だから今度は私が守る番だと考えました』
小梅『あの全国試合の後、みほさんはフラッグ車を放棄したとして黒森峰の生徒から糾弾されるようになって』
小梅『黒森峰はお嬢様校ということもあって表立った暴力とかは無かったけど』
小梅『貴重品を隠したり陰口、落書きだってありました』
小梅『何とか私たちはそれを辞めさせようと落書きをこっそり消したり陰口を辞めるように注意したり、隠した貴重品をこっそりみほさんの席に戻したり』
小梅『色々やって来ました』
小梅『だってみほさんが責められるなんておかしいと思うから』
小梅『みほさんは正しいことをしたはずです』
小梅『少なくともみほさんの行動によって私の命は救われました』
小梅『なのにみんなが見るのは試合の結果だけ』
小梅『助けてもらった他の人たちはみんな責任感からか転校してみほさんの行動を正しいと主張できるのは私だけです』
小梅『だから私が行動に起こさなければならないと思いました』
小梅『こんなやり方間違ってるとは分かってます』
小梅『それでもみほさんを傷付けないためにはこうするしかなかったから』
小梅『でも結局はそれも失敗しちゃいましたね』
小梅『私はみほさんを助けるどころか傷付けてしまった』
小梅『最後まで恩返しが出来なくてごめんなさい』
小梅『だから最期にせめてもの罰としてこの罪は私の命で償いたいと思います』
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