40: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:49:44.53 ID:HvshuUb/0
そして、だからこそ私だって彼女に伝えなくてはいけない。
この世には何を置いても形にしておくべき事柄というモノが確かに存在するのだから。
「ごめんな、寂しい思いさせて」
「……べっ、別に桃子は寂しくなんてなってないし。そもそも原因はお兄ちゃんが――!」
だが、不安げに私を一瞥した桃子へ促すように美也が応える。
「――おや〜? 私なら脚の一つ二つ、少しぐらい見せても平気の平ですよ〜。アイドルには水着のお仕事もありますしな〜」
「なっ、ちょ、ちょっと美也さん!」
そうして桃子は立ち上がろうとしたが――今度は余り優しくないハグで座っていた場所へと戻される。
53Res/34.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20