4: ◆Xz5sQ/W/66[saga sage]
2019/04/24(水) 23:36:03.37 ID:q0ukqms/0
実際、クッションの角を指先でふにふにしながら紡がれる声は、
宴の喧騒の中でも聞き取りやすく。私は一々相槌を返しながら。
「確かに。美也は劇場でパーティをする時に毎回手伝ってくれるものな」
「はい〜。私が誰かをお祝いすれば、お祝いされた人が誰かをお祝いして、
それはつまり、皆がにこにこになれる素敵な事で……プロデューサーさんも一緒ですぞ〜」
笑顔をこちらに向けて応える。が、元々私はこうした催しで自動的に責任者となる立場の人間。
三割は義務、三割は善意、そして残りの三割も幸福至上主義の為だ。
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