14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:12:53.10 ID:HvshuUb/0
「これは酷い」
思わず本音がこぼれ落ちた。
私はこの場を収めることを諦めると桃子に視線を戻し言った。
「……でも主役の意思の方が優先だろう。何も責任を捨てて逃げ出そうだなんて」
「桃子はそんなこと訊いてないよね? ただ美也さんとドコに行くのかって――」
すると今度は美也が口を挟み。
「だったら桃子ちゃんも一緒に行きませんか〜? 目的地は……ちょっとそこの和室までです」
「和室?」桃子が怪訝そうな顔で尋ね返す。
「何で和室……お兄ちゃんと?」
「それはきっと、一緒に来れば分かりますよ〜」
「――とにかく一旦部屋を出よう。これ以上増えると全てが台無しになりそうだ」
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