5:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:10:20.59 ID:AEVT7W6Z0
美也「お〜。それはとっても素敵なステージになりそうですな〜」
志保「……」
P「と、いうわけでだ。どうだ、二人とも。引き受けてくれるか?」
6:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:11:27.70 ID:AEVT7W6Z0
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志保「……」
7:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:12:45.75 ID:AEVT7W6Z0
志保「なんですか、美也さん。どうかしましたか?」
美也「いえ、志保ちゃんがなんだか、しかめっ面になっていたので……。
もしかして、お腹が痛いんでしょうか〜……」
8:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:14:51.07 ID:AEVT7W6Z0
『かっこよかった』……それだけ?
美也さんからは、まったく焦りや緊張感を感じない。
私はまだこの人のことをよく知らないけれど……。
もしかしたら、普段の印象とは違って、本当はダンスが得意なんだろうか……?
9:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:15:33.26 ID:AEVT7W6Z0
志保「美也さんも私も、ダンスはあまり得意な方じゃありません。
そんな私たちに、プロデューサーさんは敢えてこの仕事を……。
ダンスをテーマにしたステージを与えたんです。
ただ公演を成功させるだけなら、もっと他に適役が居たはずなのに」
10:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:16:48.59 ID:AEVT7W6Z0
美也「でも、きっと大丈夫ですよ〜。頑張れば、ちゃんと公演には間に合いますよ〜」
志保「……」
美也さんは、まったく変わらない、のんきな声と表情でそう言った。
11:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:19:27.04 ID:AEVT7W6Z0
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志保「はあ、はあ、はあ……!」
12:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:20:11.46 ID:AEVT7W6Z0
志保「休憩だなんて、そんな余裕は……」
美也「でも、疲れたまま練習していたら、怪我をしてしまうかも知れません〜。
それにプロデューサーさんも、『初日から飛ばし過ぎないように』と言っていましたし〜……」
13:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:22:09.32 ID:AEVT7W6Z0
ダンスが上手くいかないことと反復を邪魔されたことに、ほんの少しだけ苛立ちながら、私は答えた。
ただ幸か不幸か美也さんはそんな私の感情に気付いていないようで、穏やかに微笑んだまま言った。
美也「私たちはまだ、お互いのことをよく知りませんから、自己紹介をしましょう〜。
私は、宮尾美也です〜。よろしくお願いします〜」
14:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:22:45.92 ID:AEVT7W6Z0
美也「むーん……そうでしょうか〜……」
美也さんは、少し落ち込む様子を見せる。
……やっぱり私は、少し苛立っていたみたいだ。
こんな自己紹介に意味がないと思うのは本心だけど、別に答えても良かったはずなのに。
15:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:28:28.00 ID:AEVT7W6Z0
美也「お〜。素晴らしい目標ですな〜」
志保「けど公演を成功させるには、私だけの力では無理です。
二人でステージに立つ以上、美也さんにも、もっと真剣になってもらわないと」
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