15:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:28:28.00 ID:AEVT7W6Z0
美也「お〜。素晴らしい目標ですな〜」
志保「けど公演を成功させるには、私だけの力では無理です。
二人でステージに立つ以上、美也さんにも、もっと真剣になってもらわないと」
16:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:30:06.35 ID:AEVT7W6Z0
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翌朝、私は早い時間から劇場近くの広場に来ていた。
目的はもちろん早朝練習だ。
17:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:37:34.59 ID:AEVT7W6Z0
美也「志保ちゃん、おはようございます〜」
着替えを終えて控室に入ると、もう美也さんは来ていた。
集合時間にはまだずっと早いはずだけど、こういうところはきちんとしているらしい。
18:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:41:00.48 ID:AEVT7W6Z0
それからしばらく経って、
プロデューサーさんや他の出演アイドル達が集まり、打ち合わせが始まった。
打ち合わせを通したことで、当然ながら私の中で、公演の存在感が大きく増すことになった。
他の出演者のダンスに対する想い……。
私との能力の差から生まれる意識の違い、と言っていいかも知れない。
19:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:41:33.67 ID:AEVT7W6Z0
その日から私は、早朝練習だけでなく、
夜も母が帰って来てから毎日練習するようにした。
その甲斐あって、順調だと胸を張って言えるほどではないけれど、
あの難しいダンスも着実に踊れるようになってきていた。
20:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:45:30.43 ID:AEVT7W6Z0
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P「どうだ、二人とも。順調に進んでるか?」
21:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:46:01.08 ID:AEVT7W6Z0
私たちが位置に着いたのを確認して、プロデューサーさんが再生ボタンを押す。
音楽が流れ始める。
動き出し――揃った。
次のステップ、大丈夫、上手くいってる、腕を回して、それから、ターン――
22:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:46:41.92 ID:AEVT7W6Z0
P「大丈夫か、美也! 今、足を……!」
美也「だ……大丈夫ですよ〜。ちょっと、つまずいてしまっただけで、なんとも……っ……!」
立ち上がろうとした美也さんの表情が歪む。
23:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:47:18.80 ID:AEVT7W6Z0
……何?
捻挫……?
美也さんが……私と一緒にステージに立つ予定だった人が、こんな時期に?
それじゃあ……私はどうなるの?
まさか、私もステージに立てなくなる……?
24:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:47:55.22 ID:AEVT7W6Z0
そうだ、代役さえ立てられれば。
美也さんが無理でも、誰か……。
ダンスの得意な人なら、今からでもきっと……!
だから今すぐに美也さんの代わりを……!
25:名無しNIPPER[saga]
2019/04/24(水) 20:48:29.40 ID:AEVT7W6Z0
プロデューサーさんはしばらく黙って、思案するように目を伏せた。
けれど、プロデューサーさんが何か言うより先に、
美也「ま、待ってください、プロデューサーさん……」
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