14:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 14:37:59.15 ID:i/o/WJrU0
No.EX
右京「本当に久し振りですねぇ…」
手塚「『あの事件』以来、お互い顔を見せていませんでしたからね」
「ちなみに、恭子先生も実家で元気にやっていますよ」
右京「それを聞いて、安心しました」
「しかし…どうして君は、ここにいるのですか?」
手塚「上京したんですよ」
右京「上京?」
手塚「あの事件以来、先生と一緒に僕は探し続けたんです」
「僕の犯した罪をどう償えばいいのか…罪を背負った僕は何をすべきなのか…」
「その答えを……」
右京「……」
手塚「そうして見付けた答えが、『恭子先生みたいな教師になって、僕みたいな子を増やさないようにする事』でした」
「何が正しいのか、何が悪いのか…それを教えたい。そう考えたんです」
右京「それで、恭子先生の元から独り立ちしたわけですか」
手塚「でもって、3年前に栄第三小学校の教師になったんですよ」
右京「自らの母校の教師にですか……」
「色々と、大変だったんじゃありませんか?」
手塚「もちろんですよ。最初はなかなか信用されなくて、苦労しました」
「それでもめげずに続けた結果、何とかやっていけています」
まるで、昔からの友人のように会話を交わす2人の姿……
それを見た冠城は「確かに、顔見知りみたいですね、あの2人」と、伊丹に言った。
伊丹「あぁ…なんせ『ある事件の関係者同士』だからな」
冠城「事件関係者同士……」
伊丹「ここだけの話……この手塚って奴は、ガキの頃に自分の学校の教師を殺した事があるんだよ」
冠城「自分の学校の教師を殺害……」
伊丹のその言葉に、冠城は手塚の正体が何者なのか察しがついた。
そんな中、右京と手塚の会話は続く。
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