26: ◆WO7BVrJPw2[saga]
2019/04/16(火) 22:32:09.07 ID:pcs6abfO0
P「奏なら、いつか彼女の隣に並ぶこともあるかもしれない」
奏「そうかしら」
P「ああ」
奏「ありがとう。お疲れさま」
P「お疲れさま」
パタン
P「……」
P(奏が帰る前に見せたあの表情は、前にも見たことがあった)
P(初めて俺が声を掛ける直前の、つまらなそうに海を見ていた、あの時の顔)
P(レッスンに楽しそうに打ち込む顔も、仕事の時の真面目な顔も、俺をからかう時の笑顔も)
P(どれも彼女の本当なのだろうけど、嘘でもあるように感じられる)
P(いつもどこか本心を隠しているのは、彼女のスタイルなんだろう)
P(だけど俺は、その下の素顔を見てみたい)
P(ただ単に仕事を与えれば、何もしなくても彼女は及第点を取り続ける)
P(それで俺は満足か? 奏は満足しているのだろうか?)
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