【たぬき】神谷奈緒「あたしの髪には何かが棲んでいる」
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73: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/04/17(水) 01:58:33.89 ID:n5WgkvMD0

 というか、そうだ、こいつらだよ!
 何やってたんだ二人とも!? ぴにゃこランドにいたのか!?
 しかもあたしらの居場所を知ってたってことは……つまり……まさか……!

「はい、そのまさかでーす」

 加蓮がぴーすした。

「いやでもさ、口出しはしないつもりだったよ? マジマジ。あんなことがなきゃ関わらないつもりだったの」
「だからもうちょっと遊んでもいいかなって思ったのに」
「ああそうそう、聞いてよ奈緒ー! 凛がさー、尾行目的なのに遊ぼう遊ぼうって言ってきてー!」
「知らねーよっ! そっちが勝手に尾行してたんだろぉ!?」

 アンタからも何か言ってくれよ――と視線を投げると、プロデューサーさんは結構真剣な顔で何か考えていた。

「さすがに大人数を経費は厳しいか……ちひろさんをどう説き伏せるかだな……」
「えっ!? 次から経費で遊園地行けるの!? 行きたい行きたーい! 私ぴにゃポテト食べたーい!」
「ほら、加蓮も遊びたかったんじゃない。ねえプロデューサー、昇天ぴにゃこらサイクロンコースター乗った? どうだった? 次は私も乗りたいんだけど」
「お、お、お前らなぁっ! あたしがどんな気持ちであそこにいたか知らないでぇっ!」

 もわもわ、もふもふ。
 屋上が近付いてくる。
 ケサランパサランはあたしの手の下でもこもこ蠢いて、何もかも知ってるような感じで、また弾けた。




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