9: ◆CS7uVfQgX.[saga]
2019/04/07(日) 22:33:25.61 ID:DPD4NUpc0
「今回はいつもお世話になってるスタッフさんも多いしな。撮影は?もう終わったのか?」
「今は休憩ですよ。もう少し日が沈んでからのショットが欲しいってことで。ほら、プロデューサーさんがちゃんと見てないから把握してないじゃないですか」
そう言って百合子は分かりやすくいじける。
見てるよ。ちゃんと進捗は把握してたし、たまにこっちを見てるのも気づいてた。だから、そんな拗ねたような顔しないでくれ。
「悪かったって。ほら、なんかドリンクでも飲むか?」
Pは脇に置いてあった小型のクーラーボックスを開き、百合子に差し出す。水にお茶にアイスティー、現地にしか売っていないご当地ドリンクなどがそこには入っていた。
「プロデューサーさんってこういうとこマメですよね」
普段はあんなにデリカシーに欠けるくせに、とボソッと呟いた百合子の言葉は聞こえないふりをする。
「あ、じゃあこのジュースいただきます。んっ、美味しい!」
拗ねたり頬を緩ませたりと百合子は表情が目まぐるしく変わる。そんな百合子を見て、Pの心に悪戯心が沸き立つ。
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