13:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:19:22.10 ID:pOwoTKMWo
『そういえば、あの銃はどうしたのだね。元々一発撃ちきりの仕様だったようだが』
「破壊した。残骸で良ければ勝手にするといい」
14:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:20:22.13 ID:pOwoTKMWo
『……いや、そうか。そうだな』
しかし、脳幹が言及しようとしたのはそこではない。科学だとか、或いは魔術だとか、そんなことは二の次で。
ただ彼は年長者として、一人の社会人の服装を叱責しようとしただけだ。
15:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:20:52.93 ID:pOwoTKMWo
『無理を承知で尋ねるが、考え直すつもりはないのかい。未だこの街には君の助けを必要とする子供がいるはずだ』
「落第防止のような職が常に必要とされること自体、あまり褒められたことではないのだがね」
16:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:21:36.57 ID:pOwoTKMWo
『……そうか』
だというのに、木原加群は、かつてと同じようにその成果に背を向ける。
その枠組みを越えて子供たちを救ってきた彼が、自らの姓のみを理由にして、教師であった自分を過去にしてしまう。
17:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:22:03.09 ID:pOwoTKMWo
「もう良いか」
『壮健で、などと言うのもおかしな話だろうな』
18:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:22:36.95 ID:pOwoTKMWo
『行ってしまったな』
一人残された脳幹は、視線を空へと向ける。
そちらには、この街の主が住まう居城があるはずだ。
19:名無しNIPPER[sage]
2019/04/03(水) 21:24:22.82 ID:pOwoTKMWo
以上です。
余談ですが、木原加群が学園都市を出たのは原作時空の三年前
つまりファイブオーバーが原作で出たのはその三年後です
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