5:くるみマロン[kotapokettomon@yahoo.co.jp]
2019/03/27(水) 11:49:19.89 ID:2FLF7/ck0
仕事が終わった後、俺は居酒屋にいた。
P「今回の異動ってヒドくないですか、ちひろさーん」
酒も入ってほろ酔いの俺は隣に座っている、一緒に飲みに来ていたちひろさんに愚痴をこぼした。
P「いきなり二年担当していたアイドルを変えられたんですよ?せめて事前に教えてくれればいいのに…」
ちひろ「あはは…」
ちひろさんは少し困ったように笑った。
P「ちひろさんは知らないんですか?担当変更の理由」
俺がそう言うと、ちひろさんは少し考えこんだ。
ちひろ「…うーん、後輩君とその担当アイドルに問題があってそれが原因らしいですけど、詳しくは知りませんね」
俺は口を引きつらせる。プロデューサーとアイドルの問題が常務が最も嫌いそうなことだ。思い返せばあの時常務は少し不機嫌そうに見えた。
ちひろ「おそらく、プロデューサーさんの次の担当はその子だと思いますよ」
ふとちひろさんがそんなことを言った。それってつまり…
P「今回の異動は後輩の尻ぬぐいってことですか」
ちひろ「常務もプロデューサーさんを信頼してるから、その子を後輩君からプロデューサーさんに任せたんですよ」
P「信頼ねぇ」
あの常務が俺のことを信頼している、そう考えれば悪くない。
ちひろ「私もプロデューサーさんに期待してますよ、頑張ってくださいね!」
ちひろさんが俺の肩を叩いた。
P「わかりましたよ」
俺は手に持っていた酒を一気に飲みほした。
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