95: ◆QNL99VWo9I[saga]
2019/04/01(月) 21:00:21.23 ID:zLdtmU2Z0
楯無「……ねぇ? この部屋、暑くない?」
オータム「ハァ?」
楯無「気温じゃなくて、人間の体感温度が」
オータム「何言ってやがる?」
楯無「不快指数っていうのは、湿度に依存するのよ……湿度、高くない?」
オータム「えっ……?」
楯無「霧は隙間から、装甲の中まで入り込む」
オータム「っ!?」
楯無「そう、その顔が見たかったの。己の失策を知った、その顔をね……ふふっ」 パチンッ
ボン! ボン!
ドガーン!
オータム「ぐぁぁああああ!!」
楯無「ミステリアス・レイディ……霧纏の淑女を意味するこの機体は、水を自在に操るのよ。エネルギーを伝達する、ナノマシンによってね」
貴虎(この女……やり方はスマートだが、性格が良いとは言えないな……)
楯無「ところで貴虎くん、そろそろ起きたら? 君、とっくに動けるようになってるでしょ?」
貴虎「……気づいていたのか」
斬月『装備展開:イチゴクナイ』
貴虎(あいつの『アラクネ』という発言から、糸による攻撃は予測できた。このアームズを選んだのは、正解だったな)
貴虎(もっとも、狙った不意打ちは、この女が来たせいで決まらなかったが)
楯無「お姉さんのこと知りたそうだったから、見せてあげたのよ。だから……今度は貴虎くんのいいところ、見せて欲しいな」
貴虎「……いいだろう。そろそろ、新しい装備を試そうと考えていたところだ」 カチャッ
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