貴虎「何? 再びISの世界へだと?」
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163: ◆QNL99VWo9I[saga]
2019/04/09(火) 21:10:25.17 ID:McfG52Sw0
貴虎「だが、私以外の人間なら……たとえば、整備課の生徒たちなら、何か打開策を見つけ出すかもしれん」

貴虎「見る限り、お前が他人を頼らずに、その専用機を完成させようとしていることは察するが……」

貴虎(本当は姉から聞いた話だが、それを言うわけにはいかん)

貴虎「……だが、タッグマッチまで時間もない。我々以外の人間の力を借りるのも、ひとつの手だと私は思う」

簪「……うん、そうしてみる」

貴虎「……いいのか?」

簪「あなたの言ってることは、正しいから」

貴虎「……ありがとう」

簪「ううん、こちらこそ」

簪(知らなかった。今まで、話そうと思ったこともなかったから)

簪(こんなにも真面目で、まっすぐな人だったんだ)

貴虎「それにしても……打鉄か」

簪「うん、打鉄弐式。打鉄を発展させた後継機で……」

貴虎「やはり良いな、打鉄は」

簪「……え?」

貴虎「このシンプルかつ和風の感触が、他のISに比べて特にいい」

貴虎「この学園には、量産型は打鉄とリヴァイヴの2種が配備されているが……普段の授業でも、私は打鉄ばかり使っている」

簪「そ、そうなんだ……」

簪(でも、ちょっと変わってるよね……)


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