【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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688: ◆H9H0Q4zLDSTW[saga]
2020/09/19(土) 02:18:18.53 ID:HiwPP3jx0
優季とあやのやり取りを聞いた沙織は、小さく「うわほんとだ」と呟く。

無線が全車両に繋がってると言う事は、先ほどからの梓の激昂も伝わっているという事で、

他の車両からの通信が無いのは恐らく彼女たちは唖然としているからであって、

その事に気づいていないのであろう梓は、みほへその怒りをぶちまけ続けている。


梓『同情なんてされたくなかったっ!!足手まといになるぐらいだったら見捨てて欲しかったッ!!それで勝てるのならッそれが一番だったッ!!なのにッ!!』

「………………ッチ」


小さく、舌を弾く音が聞こえた。

沙織たちは最初、誰が舌打ちをしたのかわからなかった。

いや、優花里はわかってはいた。

今、目の前でみほが忌々し気に舌を打ったのを見ていたのだから。

しかし、みほが舌打ちをしたのだと理解するのに間が開いてしまった。

そうこうしているうちにみほがブツブツと何かを言い出した。


みほ「……るっさい」

優花里「西住殿?」


かつて、誰かはみほの事をこう評した『臆病』、『傲慢』、『他人の顔色を窺ってばかり』、『変なところで我を通してくる』。

それらを総合して――――『めんどくさい子』だと。

幼い頃のみほは感情に素直な子供だった。

良く笑い、良く泣き、良く怒る。その旺盛な感情は今もみほの中に残っている。ただ、その発露を極めて小さくするようになったが。

笑う事も泣くことも、何よりも怒る事を、出来るだけ内に溜め込もうとしてきた。

それはつまりストレスをため込みやすいという事で、プラウダ戦以降みほはひたすらそれをため込み続けていて、

先ほどの川での一件は過去のフラッシュバックと現在の決断を伴うとてもストレスフルな状況で、


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