【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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685: ◆H9H0Q4zLDSTW[saga]
2020/09/19(土) 02:15:47.70 ID:HiwPP3jx0




大洗の車両は車列を保ったまま目的地へと向かって行く。

後方に敵の姿は見えない。

しかし、市街地も未だ見えない。

レオポンさんチームの機転で途中にあった橋を落とした事で、ただでさえ速度に難がある黒森峰は更に遠回りをする羽目になっただろう。

こちらにやってくるにはまだ時間がかかるはずだ。

だからといって楽観出来るような状況ではない。

時間を稼いだと言っても、先ほどウサギさんチームの救出に時間を使った事で実際どれだけの猶予が残っているのかわからない。

その焦りがみほに苛立ちを起こさせる。

けれどもそれを表に出すことはせず、努めて冷静に。

隊長である自分が取り乱すのが何よりものロスなのだという事はみほが一番分かっていた。

深呼吸し、呼吸のリズムを戻す。

『常に冷静たれ』。それは指揮官に求められる必須の能力だ。

そう自分に言い聞かせ放熱をし、今一度現状把握のために地図を眺めていた時、アヒルさんチームからの無線が届いた。


典子『こちらアヒルさんチーム!流石に相手も挑発に乗らなくなってきたので戻っているところです!!そちらはどうですか!?』


無線から聞こえる典子の声に、沙織は地図を見ながら答える。


沙織「んーっと……まだ市街地にはたどり着いてないです」

典子『ええっ!?大丈夫なんですか!?』



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