【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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652: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2020/05/04(月) 01:56:29.53 ID:QcFhl9eh0
沙織「大丈夫かなぁ……」


沙織の呟きを肯定するかのように車体が大きく揺れる。

水の抵抗は強く、それが沙織の不安をさらに掻き立てる。

ぞわぞわとした感覚が背筋を撫で、車体が横滑りするたびにビクリと跳ねた。

そんな沙織を見て、麻子がポツリと呟く。


麻子「大丈夫だ。ちゃんと進んでいる」


自分が不安を表に出していた事に気づき、沙織は慌てて表情を引き締める。

―――麻子に気を遣わせるようじゃダメだよね。

一番注意を払っているのは操縦手である麻子であり、今の自分はただ座っているだけなのだから。

そう思い、沙織は一度深呼吸をする。

そして、落ち着いて車内に響く振動、音に耳を傾けると、履帯がしっかりと川底を掴み少しづつ進んでいる感覚を捉えた。


――これなら大丈夫かな。


沙織が小さく安堵の溜息を吐く。

ゆっくりとだが、確実に戦車は前進している。

アヒルさんチームの攪乱はしっかりと効果が出ているようで、砲弾が飛んでくるような様子は無い。

この調子なら、黒森峰に追いつかれる前に川を渡り切れるだろう。

そう思っていた時、無線から悲鳴のような声が聞こえてきた。


優季『桂利奈ちゃんやっぱり無理っぽいっ!?』




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