【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2020/03/31(火) 02:14:00.73 ID:mtBwRMLC0
小梅「……状況は」
ギリギリ聞こえるぐらいの声。
無線手は即座に答える。
「依然こちらは追撃のため大洗を追っていますが、八九式の妨害により手間取っているようです」
小梅は地図を開き大洗の針路を読む。
目的地は市街地だろう。
ならば、
小梅「川がありますね」
「はい。大洗の針路だと橋を渡るには遠回りする必要があります。追撃部隊の一部を橋へと直行させれば渡る前に叩けます」
小梅「……なら、橋を使わずそのまま川を渡りますね」
「え?」
無線手はどういうことなのか視線で尋ねる。
小梅「ここは演習場として作られたフィールドです。川の深さも大洗の戦車ならギリギリ通過できる深さでしょう。そして、こちらの重戦車では川を渡ることができない。なら、あの人はそうします」
そして無線手だけではなく乗員全員に告げる。
小梅「あの人は、西住みほは黒森峰の事を私たち以上に。私たちの隊長と同じぐらい知っています。そのことを忘れないでください」
「は、はいっ!」
乗員は皆息を呑み、調子の外れた返事を返す。
伝えるべきことは伝えたと判断した小梅は座ったままじっと目を閉じ、手を握り合わせる。
小梅「……大丈夫。私ならできます。私が、ちゃんと救ってみせますから」
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