【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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392: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/07/22(月) 01:52:06.06 ID:0JjIDz+w0




小梅「ずっと、ずっと心配してたんですよ。あなたがいなくなった日からずっと」

みほ「……ごめんなさい」


傷ついていたのは同じだったのに、なのにみほは更に彼女を傷つけた。

自らの留飲を下げるためだけに心無い言葉で彼女を傷つけた。

それでも、小梅はみほのために動いてくれた。自分を傷つけた人間のためにそれでも、なんとかしようと動いた。

そしてみほはそんな彼女の厚意すら踏みにじった。


こうやって、今ここにいる事こそが何よりもの裏切りの証明なのだ。


悔やんでも悔やみきれず、どれだけ謝ろうとも足りない。

なのに、今こうやって謝罪してしまう自分が愚かしく恨めしい。

こんな事したって何の解決にもならず、なんの詫びにもならないのに。

後悔と悔恨でぐちゃぐちゃになった内心を必死で抑え込んでみほはひたすら頭を下げる。


小梅「謝らないでください。怒ってなんかいませんよ。むしろ、謝るべきなのは私なのに」


なぜ。そう問いかけるより先に、小梅がポツポツと懺悔のように語りだす。


小梅「……おかしいですよね。私が副隊長だなんて。本当なら、あなたがいるべき場所なのに。あなたを守れなかった私が、そのあなたの場所に座ってる。ほんと、ふざけた話です」


自嘲じみた言葉にみほがなんと言えばいいのか逡巡していると、曇っていた小梅の表情がぱぁっと明るくなる。


小梅「でも、それも今日で終わりです」

みほ「え……」

小梅「この試合が終われば、またあなたが黒森峰の副隊長です。いいえ、隊長が引退すれば今度はあなたが隊長です」





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