【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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340: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/30(日) 01:05:46.95 ID:GvqkCp0m0





決勝の試合会場にはそれまでの試合会場よりも更に大きいモニター、席数の増えた観覧席が設置されている。

そしてその裏では様々な出店が立ち並んでおり、試合前にそれらで楽しむ観客たちと共に文字通り祭りの様相を呈していた。


そんな喧騒から距離を取って。

試合会場の一角に置かれた整備場所(パドック)では、大洗女子学園の面々が間近に迫った決勝に向けて自車輛の最後の点検に勤しんでいた。


ナカジマ「一応西住さんのチェックもお願いしていい?」

みほ「あ、はい」


パドックの一つではあんこうチームの車輛であるW号が、あんこうチームと大洗の車両整備の責任者であるナカジマによる最終点検を受けていた。

刻一刻と迫る決勝を前に時間はいくらあっても足りず、少しでも、一つでも不備や不安の残らないよう皆集中していた。


「ミホー!!」


そんな時、唸るようなエンジン音と共に明るく、陽気な声がみほの名を呼んだ。

みほが振り向くと、みほたちの前にジープが停車し、ドアを飛び越えて降りてくる人物。


みほ「ケイさん……」

ケイ「久しぶりねミホ!!」


金髪を揺らし朗らかに笑うのは、サンダース大付属高校の隊長、ケイ。

ジープのハンドルを握ったままこちらを見つめる副隊長のナオミと、ケイとは逆にどこかしおらしい様子でドアを開け降りてきた同じく副隊長のアリサ。

3人と会ったのは一回戦ぶりであり(優花里はしばしばサンダースに出入りしていたので久しぶりというほどでもない)、しかしみほが気まずそうに目を伏せたのには別の理由がある。


ケイもそれを察したのか、先ほどまでの明るさを収めて静かに微笑む。


ケイ「今更だけど……ミホ、で良いのよね?」

みほ「……はい」





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