【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2019/06/23(日) 00:20:48.96 ID:+nuVNca90
しほ「……まほ」
まほ「なんですか」
なんと言えばいいのか、どの言葉を選べば伝わるのか。
これが、戦車道の事であれば誰よりも的確な言葉が言えるのに。
しほは内心で自嘲しながら、それでも伝えたい事を伝えるために選んだ言葉を告げる。
しほ「……戦車道は、復讐の道具ではありません」
まほ「……」
しほ「ましてや、あなたとみほは姉妹なのですよ」
まほ「それは、西住流の師範としての言葉ですか?」
冷たい問いかけ。
そこには一切の感情は乗ってない。
だから、しほは精一杯の温度を乗せて答える。
しほ「……あなた達の母としての言葉です」
その返事に、まほは興味を失ったように目を逸らす。
娘の拒絶に胸を掴まれたように心臓が跳ねる。
それでも、諦めるつもりはなかった。
もう一度、まほに伝えようと口を開いたとき、ため息をつきながらまほが立ち上がる。
まほ「……お母様、私はそろそろ戻ります。雑魚相手とはいえ、準備を怠るわけにはいきませんから」
しほ「待ちなさい、まだ話は終わってません」
引き留めようと立ち上がるしほを、まほは瞳で押しとめる。
まほ「……黒森峰は優勝します。……これ以上必要ですか?」
しほ「違います。まほ私はあなたの事を心配して……」
まほ「今さら母親面?」
しほ「っ……」
今度は明確な感情――――侮蔑がそれに乗る。
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