【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
1- 20
319: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/23(日) 00:17:05.10 ID:+nuVNca90





西住邸。その一室でしほはまほ向かい合っていた。

本来ならまほは夕方には来ていたはずだったが用事があったとの事で遅れ、今はもう夜になっていた。


まほ「……お母様、次はいよいよ決勝です」

しほ「ええ」


最初に切り出したのはまほだった。

全国大会の決勝。今までの、今の黒森峰にとってその言葉が示す意味はとても重い。

前年度の優勝を逃し、今年度こそという士気は確かにある。


まほ「まさか、大洗が勝ち進んでくるとは思いませんでしたが所詮は素人集団。黒森峰の敵ではありません」

しほ「……」

まほ「ましてや隊長が逃げ出したやつだなんて……これ以上無様を晒させないためにもしっかりと終わらせます。……もっとも、あいつが決勝に出ない可能性もありますが」


はっ、と鼻で笑うまほ。

侮蔑と嘲りの混じった表情とは対照的にしほの頬は、目じりはピクリともしない。

しかしテーブルの下で握りしめた手には痛いほど力が込められていた。

自分の娘がその妹を嘲笑う。

そんな日が来るだなんて思ってもいなかった。

けれど、そんな現実から目を逸らせるほどしほは弱くは無かった。弱く、なれなかった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
734Res/372.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice