【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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291: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/09(日) 00:23:40.17 ID:r9PzCrqV0




昼下がりの隊長室。

黒森峰の戦車道チームをまとめ上げる者のみが使える部屋で、まほは一人机についていた。

片手でペンを弄びながら気だるそうに書類を眺めていると、に荒々しく扉を開く音がこだました。


まほ「ノックぐらいしたらどうだ?」


手元の書類から目を離さず、まほは来客に向かって声を掛ける。


「堅苦しい事言うなよ。私とお前の仲だろ?」

「ごめんなさい突然……でも、私たち隊長に言いたい事があってきたの」


入ってきたのは二人。一人は短髪の活発そうな少女。もう一人はお淑やかな長髪の少女だった。

普段の彼女たちを知っている者ならばその様子が決して穏やかなものでは無いと察することが出来ただろう。

片方は目じりを険しく吊り上げ、もう片方は憔悴したように、心配している様に陰を写していた。


まほ「決勝の事なら心配ない。万全を期している。それはお前たちもよくわかっているだろう?」

「とぼけんなよ。私たちが言いたいのはそんな事じゃねぇ。お前……最近無茶しすぎだ」


短髪の少女はそういって爪先で床を叩く。

その音にまほは苛立つように眉根を寄せるものの、やはり書類からは目を離さず答える。


まほ「……練習量の事なら決勝前なのだから多少負荷をかけるのは仕方が無い。お前たちも納得してるだろう」

「私たちの事じゃねぇ。お前の事だ。それと……赤星も」

まほ「……どうしてだ」

「お前の乗員が訴えてきたよ『隊長がこのままじゃ倒れちゃう』って。あんま乗員に心配かけさせるものじゃないぞ」




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