【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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279: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/02(日) 00:54:41.02 ID:z9x6Xcan0


沙織「もー!ご飯の事ばっかじゃなくてさー!!ほら、旅行とかそういうの!!」

麻子「めんどくさい」

華「あまり、どこに行きたいというのは……」

優花里「あ、自衛隊の総火演行きたいです決勝後にありますし。プロが動かす戦車は迫力満点です!!」

沙織「また戦車ぁ?」

優花里「聞いたの沙織殿じゃないですかっ!」

沙織「はぁ……ま、いっか。とりあえずその方向で」

優花里「やったー!!」


蚊帳の外のままいつのまにか話が纏まっている事にみほがオロオロとしていると、

沙織は悪戯っぽく微笑んでみほに語り掛ける。


沙織「みほ、決勝頑張ろうね」

みほ「……私に出来る事なんてたかが知れてますけどね」

沙織「もぉ……」


相変わらず自虐的なままのみほをどうしたものかと沙織が腕を組むと、優花里が拳を握って力説しだす。


優花里「西住殿の力があったからこそ、ここまでこれたんですってば!」

麻子「謙遜も過ぎれば嫌味になるぞ」

みほ「……ごめんなさい。でも……」


申し訳なさそうに頭を下げるものの、一向にその表情に明るさが灯る事は無く、

沙織はもういいと言わんばかりに、ジェスチャーで頭を上げるよう伝える。


沙織「わかったわかったから!そんな落ち込まないでよ」

華「気落ちしたところで芽吹くものはありませんよ」

みほ「はい……」


気遣われるばかりで、何も出来ない自分をみほが恥じて俯く。

それを見かねて沙織たちが口々に励ましの言葉をかける。

ようやくみほが顔を上げようとした時―――――コンクリの床を何かが打つ音がした。




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