【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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256: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/05/26(日) 23:52:20.97 ID:GNcdhecc0



みほ「……結局のところ戦力に乏しい私たちが出来る戦術はこれしかありません。真正面から戦って勝てる相手なんてアンツィオぐらいでした」

沙織「その言い方はちょっと聞こえが悪いかなーって……」

華「ですが、それが最善なのでしたら」

優花里「……勝てますか?」


優花里がおそるおそる尋ねると、みほはゆっくりと首を横に振る。


みほ「……勝てるだなんて、とても言えません。黒森峰は、あの人たちは強いです」


他でもないみほがそれを一番よく知っている。


みほ「戦車だけじゃない、積み重ねてきたものが違います。鍛え上げてきた実力があります」


4年間、ここにいる誰よりも近くで見てきたから。どれほどの努力を積み上げ、どれだけ挫折してきた人がいるのか、

そして―――そんな黒森峰を誰よりも愛していた人を知っているから。


みほ「断言します。黒森峰は、今大会……いいえ、高校戦車道最強の学校です。そして私の……大切な場所です」


たとえもう戻れなくても、疎まれ、恨まれていたとしても、かつての母校は今でもみほの中で輝いている。

それでも、


みほ「それでも、私はあなたたちを勝たせたいです。嘘だらけの私を受け入れてくれた恩に報いたいです。だから……私を、信じてください」


それでも今は、彼女たちの為に。

全てが終わった後、どんな報いでも受けるとしても。

……元より、私はもう終わった身なのにね。

みほが頭を下げながらそう内心で自嘲する。





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