【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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254: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/05/26(日) 23:47:44.71 ID:GNcdhecc0



元々映画に興味なんかなかった。

たまたま友人が撮ってきた映画だったから見ていただけだった。

気づけば名作大作B級駄作問わず色んな映画を借りては見ていた。

麻子の趣味にいつの間にか映画鑑賞が加わっていた。

きっかけは間違いなく優花里で、だからこそ麻子は怒っていた。

夢と希望と趣味を大鍋で煮詰めたような優花里の作品は確かに粗も欠点も多かった。

だけど、確かに光るものがあった。

そんな優花里の最新作は駄作というのもおこがましいものだった。


麻子「小難しいお題目や色んな人に配慮した展開の挙句なんの爽快感も無い映画は秋山さんから見てどうだ?それが自分の名前で世に出された事はどうだ?――――世に出された作品は消すことが出来ないのにな」

優花里「う……うわあああああああんっ!!ごめんなさいいいいいいいいいっ!!」

沙織「もうやめて麻子!ゆかりん泣いてる!!」


とうとう我慢できなくなりわんわんと泣き出した優花里を見かねた沙織がレフェリーストップを入れる。

今ここに、秋山優花里のクリエイターとしてのプライドは粉々に砕かれた。


麻子「駄作がダメなんじゃない。クリエイターが好き勝手すれば良い物が出来るだなんてのは幻想だとわかってる。それでも、本気で取り組んだ結果の駄作なら次につながる。駄作としても中途半端なものは本当にただただ『無』なんだ。それだけは、忘れないでくれ」

優花里「は、はいぃ………」


床に手を着き涙を流す優花里に麻子がそっと寄り添い思いを伝える。

次があるかなんてわからない業界だ。

それでも、次こそは良い物を、面白いものを。

その気概が、決意こそが明日の名作を作るのだと、麻子は信じている。





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