【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2019/05/19(日) 01:38:28.65 ID:HjQKnQVP0
そう言い切った梓は、浅い呼吸を繰り返す自分を落ち着けるためゆっくりと呼吸をする。
そして、少し落ち着きを取り戻すと真っ赤な瞳のままみほを睨みつける。
梓「私は、エリカ先輩のおかげで本気になれるものを見つけました。負けて悔しいって思えて、勝って嬉しいって思えるものに出会えました」
戦車道の授業が再開すると聞いた時、初心者の自分が大会に出るなんて考えていなかった。
友人たちに流されるように履修することを選んだ。
その戦車道に本気で打ち込んでいる人を見た。
強くて、凛々しくて、美しいその姿に自分も近づきたいと思った。
だから梓は、ここにいる。
梓「例えあなたの全部が嘘でも、私が見つけたその気持ちだけは本当です。どれだけ辛くても、どれだけ大きなものを失ったとしても、私は――――空っぽなんかじゃないっ!!」
みほに、皆に、梓は宣言する。
私は、私だと。
梓はみほの嘘の中で実(まこと)を見出した。
梓「だからっ、勝手に哀れまないでください。あなたなんかに、そんな顔される筋合いは無いっ!!」
その否定が、みほの中に響き渡る。
反響して、より強く心に刻みつけてくる。
みほの唇がゆっくりと弧を描いていく。
その瞳には目の前の後輩への尊敬と、敬意が込められていた。
みほ「……あぁ。あなたは、『強い』んだね」
梓「……私だけじゃないです。ここにいるみんな、同じ気持ちです」
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