【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2019/04/22(月) 00:27:11.64 ID:jQ2XiiXS0
沙織「もう現状維持なんて無理なんだよ。私たちが西住さんの事を知った時点で、『私たちが知った』事を西住さんが知ってしまった時点で」
どのみち、先なんて無かった。たとえみほの真実を知らなくても、終わりは近づいていた。
そして時は巻き戻せない。どれだけ自分たちが彼女を気遣おうと、どれだけ守ろうと、沙織たちの知ってる彼女は『西住みほ』なのだ。
沙織「今ここで私たちが『エリカさん』を認めちゃったら、『西住さん』から目を逸らしたら、もう誰もあの子の事を見ることが出来なくなる」
罪悪感を抱えているのは桃だけじゃない。
出会ってからずっとそばにいたのに気づかなかった沙織も、同じように罪悪感を抱えていた。
みほに触れたくない。触れて、これ以上傷つけたくない。
その気持は痛いほどわかってしまう。
だけど、だからこそ、沙織はその願いを否定する。
沙織「たとえ傷つける事になったとしても、引っ叩いてでも、私は『西住さん』の言葉が聞きたい」
桃「そんな事する権利、お前たちにあるのか」
赤くなった瞳で、桃がにらみつける。
沙織はその視線をまっすぐ受け止める。
沙織「無いよ。でも、私たちは―――――西住さんの友達だから」
理屈や論理ではなく、どこまでも真摯な感情論。
その言葉に桃がはっと目を見開く。
その様子に沙織はふっと微笑むと、
沙織「桃ちゃん、あなただってそうでしょう?」
そう言って走って行った。
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