【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2019/04/22(月) 00:25:47.19 ID:jQ2XiiXS0
桃は廃校が嫌だった。みんなと一緒にすごしてきた学校がなくなるなんて嫌だった。
だから、みほを巻き込んだ。
たとえ恨まれたって学園を守れればそれで良い。そう思っていた。
だけど、今は、
桃「私は、私はもう嫌だ……何もできないくせに、責任ばかり押し付けるだなんて真似、できない……」
『私は―――――――エリカさんになれないの? 』
雪のなかに崩れ落ち、呆然と自分を見つめる真っ白な姿。
夢に見る、脳裏に蘇る、その姿が、出会った日から今日までの彼女に重なっていく。
そんな彼女に自分がどれほどの重荷を背負わせていたのか。
その事実は桃にとって、学園よりも重く、許せない事だった。
桃が沙織を突き飛ばすように肩から手を離す。
桃「もういいんだ……負けたって構わない。戦車道が嫌だというのなら、それでも良い。あいつの、好きにさせてやってくれ……私にはもう、それしかできない……」
そしてとうとう桃は泣きじゃくってしまう。
その背中を柚子がさすり、杏はやはり動けなかった。
そして、そんな生徒会の姿を見て、桃の言葉を聞いた沙織は、
沙織「……嫌だ」
それでも、
沙織「そんなの、私は嫌だよ」
揺るがなかった。
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