白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
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34:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:48:48.01 ID:2rdIn1Hc0

 そして会場。
 いつも通り一足先に入り、段取りなどを確認し、リハーサルに備えていたのですが――

 約束の時間、十時半を過ぎても茄子さんが来ません。
 まさか朝早くの約束だから忘れてしまったのでしょうか。茄子さんに限ってそんなことないとは思うのですが……。

 十時三十三分。私のスマートフォンが鳴りました。
 掛けてきたのは茄子さん。私は急いで通話ボタンを押しました。

ほたる「か、茄子さん……!」

茄子『ごめんなさい〜っ! タクシーで行く予定だったんですけど、ちょうど渋滞が起きちゃってて、間に合いそうもなくて』

 さあっと、全身から血の気が引きます。
 立っていられるのが不思議なくらい、私は全身の感覚をなくしていました。

茄子『うーん、こんな日もあるんですねえ、珍しい……。あの、ほたるちゃん? 聞いてますかー?』

 ――ガツッ。

 手からスマホが滑り落ち、床に落ちて画面が消えました。
 プロデューサーさんが驚いて私に何か話しかけてきます。
 でも、何も頭に入りませんでした。「外の空気を吸ってきます」、口をそう動かして、私は楽屋を出ました。



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