白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
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27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:45:23.99 ID:2rdIn1Hc0

ほたる(このまま、家でじっとしていたら……?)

 少なくとも、私があの場に居合わせることはなくなる。
 でも私だけ助かったところで、多くの人が不幸になることに変わりはありません。

ほたる(………………)

 どうすればいいのだろう、考えが浮かんでは消え、訪れては過ぎ去ります。
 目を閉じ、瞼の裏の温度を感じていると、いつの間にかうつらうつらとしていました。

 いくら時間が経ったのでしょう、私はスマホの着信音で目を覚ましました。
 プロデューサーさんからメッセージが届いていました。「どうした? トラブルでもあったか?」と。
 時間表示は八時四十五分を指していました。完全に遅刻です。

ほたる(プロデューサーさんに、打ち明ければ……)

 そうも思いました。警察は信じてくれなくても、プロデューサーさんならもしかしたら。
 しかし――先の二回、私を庇ったことで彼は命を落としました。
 彼を巻き込めば、また同じことが繰り返される危険性があります。

ほたる(ほんとうに、どうしたら……)

 頭を悩ませます。十五分おきに彼から連絡が入りましたが、私は答えられませんでした。
 メッセージ、メール、電話、心配されていることが手に取るようにわかってしまいます。

 そして七回目の連絡が来た十時十五分。私は通話ボタンを押しました。



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