白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:39:46.76 ID:2rdIn1Hc0

ほたる「……?」

 何が起きたか分からず、私はすぐさま立ち上がってプロデューサーさんの方を振り返りました。
 そこにあったのは巨大な建物の瓦礫でした。私の背丈の二倍くらいはありそうなそれが目の前に立ち塞がっていました。

 いつの間にか街中に響いていた悲鳴がなくなっていました。
 サイレンとアナウンスと、怪獣の地響きだけが街の空気を震わせていました。

 足元に何かが触れました。
 目をやると、赤い水溜りが広がり、私の爪先にまで流れてきていたのです。

 それは瓦礫の下から広がっていました。
 そしてその真ん中に、何かがありました。

 肌色で、生々しい質感を持った腕でした。
 私がずっとずっと何度も何度も見返してきた腕でした。

ほたる「いや…………」

 何が何だか分からなくなっていました。
 心と体がきれいに分断され、心もまた二分されていました。
 何かを口から迸らせている自分と、それを冷静に見下ろしている自分がいました。
 しかし程なくして何もかもが収束し、一致し、私は全てを理解しました。

 私の喉は痛いほどに叫び、私の心は絶望を叫んでいました。

ほたる「嫌ああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!」

 絶叫が響き、サイレンがうなり、轟音が全てを破壊し、呑み込み、巻き込み、うねり――
 そしてそれらは渦を巻き暗転する視界と共に――――



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