ほむら「エヴァンゲリオンVS魔法少女 最後の戦い」
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61: ◆wulQI63fj2[saga]
2019/03/18(月) 20:49:04.24 ID:urkHNFqn0

そう言って、ほむらは一度頭を下げた後で彼に背を向ける。
ごくごく自然に、普通に、平常心で。
そのまま元きた道を戻ればすべて終わる。


「――なあ、お嬢さん。名前を聞いてもいいかな?」


しまった、とほむらは唇を噛んだ。
周囲で監視している人間に気付かれぬよう、細心の注意を払って後ろにいる加持へと振り返る。
その上で尋ねた。

「なぜですか?」

「俺はこのあたりの警備員をやっていてね。もしもなにかあったら困るから、その保険みたいなもんだ」

「……なるほど、分かりました」

数回の呼吸の後に、ほむらは正直に自分の名を打ち明けた。

「……暁美ほむらです」

「暁美ほむらちゃんね。ありがとう、じゃあ早く帰るんだぞ?」

「はい」

もう一度頭を下げ、今度こそほむらは帰路に就く。
背中に貼り付けるように突き刺さる視線は、ほむらが角を曲がるまで剥がされることはなかった。



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