ほむら「エヴァンゲリオンVS魔法少女 最後の戦い」
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55: ◆wulQI63fj2[saga]
2019/03/18(月) 20:39:48.25 ID:urkHNFqn0

キュゥべえの言葉にほむらは肩をすくめてみせる。そして次の角を右に曲がった。
街の外周部へと続く道を歩きながら、隣を歩くキュゥべえに目を向ける。
先ほどまでとは違い、魔法を用いた“念話”で話しかけた。

『尾行されているわ』

《どうやらそのようだね。それも複数いるみたいだ》

『引越し初日でこの歓迎方法は斬新ね。私は食べ物を買いに出かけただけなのだけれど』

ほむらは心で軽口を述べながら車道を見た。
一台の車が通り過ぎるのをなんとはなしに見送る振りをして、背後に視線を向ける。
スーツ姿の男が二名、それに黒服姿の男が一名、道の脇や電信柱の影に隠れている。

ほむらは息を吐き、ふたたび歩き出す。

『引っ越し初日で浮かれている女子中学生――なんて具合に騙されてはくれないようね』

《さっきのスキップしながらやってたるんるんってそういう意味だったんだ……》

『馬鹿をやれよ、を実践したのよ。無駄な努力に終わったようだけれど』

《向こうも仕事だからね》

『昼間からご苦労なことね。それで、尾行する理由は?』

《心当たりはないの?》

『少なくとも私には無い。あるとすればここに越してくる理由を作った無能、もとい美国織莉子の仕事ね』

《もしかすると中学校へ強引に転入するよう仕向けたのがまずかったのかもしれないね》

『どういうこと?』

《君が転入する中学校の2年A組には巨大人型兵器エヴァンゲリオンのパイロットが在籍しているからね。そこに割り込むのは無理があったのかもしれない》

『本来ならありえないイレギュラーということね。彼らにとって私は得体の知れない存在で、さらにパイロットの少年少女はしっかりと厳重に管理されている、と』


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